楽典を一緒に読んでみよう!のシリーズ、今回はp131の調性判断の問題を解説します。
この調性判断ってソルフェージュがちゃんと出来ていたら「歌えばわかること」でもあります。
調がわかるというのは歌いまわしの目的地や盛り上がりのポイントが分かるということなので演奏するときには把握しておきたい大切なことなのですね。
ではまず問題21を見てみましょう。
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楽典―理論と実習
石桁 真礼生 , 末吉 保雄 , 丸田 昭三 , 飯田 隆 , 金光 威和雄 , 飯沼 信義 (共著)
これはずいぶんたくさんフラットが付いていますね。
パッと見たところシャープ系の調ということはなさそう。
ではフラットが何個ついた調なのでしょうか。
シャープの付く順番はファドソレラミシです。
見てみると下の段2小節目のレについたフラットは休符の後で離れたところに進んでいるので音階固有の音のようですね。
そして最後から2小節目、ソの音はフラットが付かないで跳躍しているのでこれも音階固有の音なのでしょう。
ということはフラットは4個の調のようです。
そして短調なら導音が半音上がっているはずですが、フラット4個の単調f-mollの導音ミの音は下の段1小節目でフラットのまま跳躍しています。
ということで、ミは導音じゃありませんから答えはフラット4個の長調、As-durでした。
次は転調している問題22、これは少し長くなりそうなので次の記事にまとめます。