アナリーゼ 音楽理論

アウフタクトの取扱い

楽典を一緒に読んでみるシリーズ、続きで今回はp.48の「強起と弱起」から進めていきましょう。

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弱起というのは簡単に言うとアウフタクトのことです。

アウフタクトの小節は拍が決められた数より少ないので「不完全な小節」と言われます。

自分で小節番号を振るときは、この小節を1小節目とするか次の完全な小節から数えるか迷いますよね。

実際のところ小節番号を振る時は、このアウフタクトの小節は数えません。

 

また、アウフタクト分の拍は曲の最後の小節と合わせて1小節分になるように、最後の小節で帳尻合わせをするのがルールです。

ただし全然帳尻合わせをしない場合も多くあるので、あまり厳格なルールではないのでしょう。

書き譜を演奏するだけの方はあまり気にしなくていいポイントかもしれません。

ではせっかくなのでp.50の例題をやってみましょう!

くれぐれもすぐに答えを見てわかった気にならないように自分の頭で考えてみましょうね。

これは以前の周期的に強く感じる音を探す問題の続きになっています。

まず強く感じる音はどれなのかを見つけてその音の前に小節線を引っ張ってみましょう。

強く感じる要素としては

・他の音と音域が離れてる

・音が他よりも長め

・音量が他より大きいか小さい

などが挙げられます。

それが分かればアウフタクトがどれなのかは一目瞭然でしょう。

では簡単なのでついでに同じ要領でp.51の問題3もやってしまいましょう。

この程度の問題なら電車の中でもペンと楽典の本があれば出来るでしょう。

次回も続きから読んで行きますが、例題や問題はその次そのまた次と進めて行くときに土台になっていきます。

「読むだけで問題はやらなくていいや」と思っているとついて行けなくなってしまいます。

楽典をやろうとしても途中で挫折する多くの方の原因は、この問題を舐めてやらない進めることで行き詰まるということ。

ここまでの時点では大して複雑なものはまだ出てきていないので、やっていない方はぜひ今のうちに問題もちゃんと解いて追いついてみてくださいね!

 

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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