思考と心 練習 身体の仕組み

上手くなる独り言と下手になる独り言

 

新しい楽譜を見たときや難しそうな曲をやることに決まったとき、ついつい「やばい!」「無理だよー」なんて思ってしまってはいませんか?

自分にかける言葉は自分の行動にも影響するもの。

「無理だ、できるわけない」と思って練習する場合と、「正しい手順でやればできるはず」と思って練習する場合では進み方や効率も変わってきます。

人の脳は見つけたいものを見つけるようにできているそうで、自分にはできないと信じてる場合は時間が足りないとか、才能がないとか、練習場所がないとか、指が痛いとか、お腹がかゆいとか、眠いとか、何かしら上手くいかないことを正当化する理由を見つけ出すのだそう。

反対に「ちゃんとした手順で進めればできるはずだ」と思ってる場合は、上手く行くはずだから時間を少しやりくりしてみるとか、出来るようになる方法を探すとか、その方法を知ってる人に尋ねるとか、出来るようになる方向に自然に動くことができるそう。

第一やればできると思うのとやってもできるわけないと思うのは練習する時の気分も違うでしょう。

もしも、「自分には出来るはず!」と思えないって場合も、「できるからやってみよう」と建設的な言葉を言ってみるだけでもいいかもしれません。

口に出した言葉は耳から入って繰り返すうちに本当のような気がしてくるものですから。

そして「やっぱりできない」などの自分を否定する言葉は口に出さないというのも大切。

自分にかける言葉は自己暗示になってしまって、上手くいかないと言い続ければそれが本当のような気になってしまいます。

できるのが当たり前と思うか、できないのが当たり前と思うか、そんな小さな違いが結果に結びつくなんてちょっと面白いことですね。

あなたは普段練習するときに自分でどう思っていますか?

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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