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楽器を使わない練習はなぜ必要?

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ソルフェージュって歌のレッスンのこと?なんてご質問をたまにいただきます。

有吉尚子です。こんにちは!

もちろん下手よりは上手の方がいいかもしれませんが、ソルフェージュは歌が上手にうたえるようになることが目的ではありません。

自分の専門の楽器で思ったように演奏できるようになることが目的です。

とはいえ実際にレッスンでは聞き取りやリズム練習の他に歌ってみるということもします。

楽器の演奏が上手になるために、どうして楽器を使わない練習をする必要があるのでしょうか。

それは、わたしもそうでしたがある程度楽器を吹いていた経験のある人は音の高さを楽器に依存して出してしまうということがあるのです。

実はどの高さの音なのか頭ではわかっていないけど、とりあえず決まった指とアンブシュアで、なんとなく出せてしまうんですね。

出せてるならそれでいいじゃないかと思いますか?

それ、本当に思った通りの出したかった高さの音でしょうか。

また、音の高さをイメージせずに音の硬さ柔らかさ、スピード感、ニュアンスや表情、そういうものが具体的にイメージできるでしょうか?

言葉で表現するのではなく、明確な音そのものとしてのイメージです。

誰かの出した音を思い出すことはできるかもしれませんが、まだ聴いていない自分の出す理想の音が思い描けるでしょうか。

それがとても難しいのは言葉を使わずに哲学的な思考の掘り下げがしにくいのと同じかなと思います。

実際に演奏を聴いてみても、どんな音を出したいかという意図の無い音というのは、あやふやで何をしたいのかわからない当てずっぽうに聞こえるものです。

試しに普段楽器で吹いている短い音形を声で歌ってみましょう。

ピアノかスマホのアプリか何か音の出るもので確認すると、きっと思ったより正確にするのが難しいことに気付くはずです。

出したい音がどんな音なのかはっきりイメージできるようにすることと、そのイメージを洗練させていくのが視唱という歌ってみるレッスンなのですね。

これは絶対音感ではなくアンサンブルに必要な聴こえた音に反応するためのスキルでもあります。

声の質や喉などのコントロールなどではなく頭の中の音を調律していく作業なので、歌を上手にするためのレッスンに似てはいるけど全く別物なんです。

だから逆に歌が上手になりたい方は、ソルフェージュ講師ではなく歌の先生にレッスンしてもらうのがオススメでもありますよ。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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