アナリーゼ 音楽理論

和音の進行をシンプルに見る

前回の記事で取り上げたシェンカー分析について、今回は和音の読み解き方をちょっとだけご紹介します。

まず前提として、飾りを外して大きな骨格をみてフレーズの方向性や構造を知るというのがシェンカー理論の根本的なところなのです。

そんな大枠を見る旋律の読み方を和音を読むときに応用すると、西洋音楽の構造としては落ち着きの役割であるトニック(一度や六度)と盛り上がりであるドミナント(主に五度など)の二種類と考えるそう。

そしてその間に飾りとしてサブドミナントの色付けやオシャレをするような和音を使うという見方をするのだとか。

そう思うと落ち着きのトニックとオシャレのサブドミナント、そして盛り上がりのドミナントの3種類で見ていくよりもさらにシンプルになりますね。

そしてサブドミナントだけでなくトニックやドミナントの和音が使い方によっては飾りとしても機能するのですって。

あまり踏み込むとややこしいので今回は詳しく取り上げませんが例えばトニックの和声を「延長」して引き延ばすための素材として飾りの和音が使われるのです。

つまり「このエリアはまとめてトニック」「ここらかここまではまとめてドミナント」という見方ですね。

その例えばトニックのエリア内に四度や二度や六度があったりしてもそれは経過音的に出来た和音やちょっと寄り道してすぐトニックに戻る飾りだったり、大枠としては変わってないという読み方をするのです。

だから作品内にいくつかの構造の階層が出来ているのが見えて、大きな骨格の階層、肉をつけるような階層、表層のお化粧のような階層、というのがわかるのですね。

もちろん演奏するときもどの階層のどんな動きなのか理解できていたら抑揚のつけ方や流れの運び方などヒントになってより説得力のある演奏になっていきますね。

文字だけで解説するとちょっと難しげな感じがしてしまいますがとっても面白いものなのですよ!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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