アナリーゼ 音楽理論

和音の進行をシンプルに見る

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前回の記事で取り上げたシェンカー分析について、今回は和音の読み解き方をちょっとだけご紹介します。

まず前提として、飾りを外して大きな骨格をみてフレーズの方向性や構造を知るというのがシェンカー理論の根本的なところなのです。

そんな大枠を見る旋律の読み方を和音を読むときに応用すると、西洋音楽の構造としては落ち着きの役割であるトニック(一度や六度)と盛り上がりであるドミナント(主に五度など)の二種類と考えるそう。

そしてその間に飾りとしてサブドミナントの色付けやオシャレをするような和音を使うという見方をするのだとか。

そう思うと落ち着きのトニックとオシャレのサブドミナント、そして盛り上がりのドミナントの3種類で見ていくよりもさらにシンプルになりますね。

そしてサブドミナントだけでなくトニックやドミナントの和音が使い方によっては飾りとしても機能するのですって。

あまり踏み込むとややこしいので今回は詳しく取り上げませんが例えばトニックの和声を「延長」して引き延ばすための素材として飾りの和音が使われるのです。

つまり「このエリアはまとめてトニック」「ここらかここまではまとめてドミナント」という見方ですね。

その例えばトニックのエリア内に四度や二度や六度があったりしてもそれは経過音的に出来た和音やちょっと寄り道してすぐトニックに戻る飾りだったり、大枠としては変わってないという読み方をするのです。

だから作品内にいくつかの構造の階層が出来ているのが見えて、大きな骨格の階層、肉をつけるような階層、表層のお化粧のような階層、というのがわかるのですね。

もちろん演奏するときもどの階層のどんな動きなのか理解できていたら抑揚のつけ方や流れの運び方などヒントになってより説得力のある演奏になっていきますね。

文字だけで解説するとちょっと難しげな感じがしてしまいますがとっても面白いものなのですよ!

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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