アナリーゼ 合奏・アンサンブル 思考と心 音楽理論

好きじゃない曲を楽しく演奏する方法

アマチュア楽団で演奏していると何ヶ月も同じ曲を練習し続けることが普通でしょう。

ものすごく好きな曲ならともかく多数決で押し切られてしまったあまり気乗りのしない曲の場合、漫然と音符を並べるだけの演奏になってしまうことはありませんか?

そういうのって、好みだから仕方ないのでしょうか。

結局本番では演奏はするのだし、どうせ時間も労力もお金もかけるのなら楽しく向き合いたいですよね。

でも、どうやったら楽しくなるのでしょうか。

こういうときに楽しさを見つける鍵になるのがアナリーゼです。

その曲はどんなところが特徴的で現代まで残ってきたのでしょう。

その特徴的な部分に何かしらの魅力が隠れているはずです。

作曲者は他の作曲者と比較してどんなところが特徴的な作風か、それは一生のうちのどんな時期に書いた作品で他の時期との違いはどんなところにあるか。

そういうところに着目すると曲の面白さが見えてきますよ。

さらに和声学や対位法の規則から外れている部分はどんなことろか、どんな効果を狙って規則違反を試みたのか、なんてことまで気にしてみるときっと色々作品の魅力が見つかるでしょう。

あえて規則違反をしてるような部分や曲の特徴だなと思うようなところは強調した方が曲の性格が活かされるし、演奏していて楽しいもの。

なんとなく並んでいる音符を追いかけて表情記号に従って強弱をつけてという無気力な演奏ではなく、その作品のどんなところをお客さんに紹介したいか、どんな魅力を共有したいかを考えることが出来るのは音楽理論をちゃんと勉強した人の特権です。

「よくわからない」と思う作品に出会ったら、ぜひぜひチャレンジしてみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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