たとえば速いテンポの複雑なものを練習するときには、絶対にゆっくりからやる必要があります。
まだ音符も動きもよく把握してないのに急にインテンポでやろうとすれば、どこかの筋肉や神経を傷めたり譜読みがぐちゃぐちゃになってそのまま覚えてしまったり。
かといってゆっくりテンポだけでずっとやっていたら上達はしませんね。
有吉尚子です。こんにちは!
ゆっくり練習では速くなったときに必要な表現に適切な動きができるためにゆっくりにするわけですから、やはり目的に向かって少しずつテンポを上げていくという負荷をかけなくてはなりません。
同じことで難しい曲が苦手ならはじめは音数の少ない曲から少しずつ慣れていけばいいけれど、音数の少ないゆっくりな曲を20年やり続けても、ゆっくりな曲が上手になるだけで速い曲が吹けるようには当然ながらなりません。
高い音は苦手だからって低い音ばかりで練習しても、ある日突然高い音が出せるようにはなりませんよね。
急に強い負荷を長時間かけたりしたら、もちろんケガをしたり故障の原因になります。
でも、小さなちょっとしたチャレンジを全くしないで日々過ごしていけば同じところに留まるだけ。
いきなり足場もないところでチャレンジしてもぶつかるだけの壁を越えたい場合、小さなチャレンジのステップを積み重ねて階段を上がれば大きな壁も越えられます。
すごいことのできる人はそういうチャレンジをたくさんできる思考を持ってたりします。
生まれつき指が正確によく動く人なんて、いたら変ですよね(笑)
少しだけ速いテンポに挑戦する、表現をもう一要素足してみる、など日々小さな階段を一段だけ上るチャレンジをしてみませんか?