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奇をてらった歌いまわしになる原因

「些細な変化に目を向ける習慣がなくどうでもいい扱いをしているから極端な刺激や楽しみを求めるようになる。」

正確な言い回しは忘れてしまいましたが、これもアレクサンダーテクニークの原理の発見者であるF.M.アレクサンダーさんの本からの興味深かったフレーズです。

有吉尚子です。こんにちは!

現代の娯楽やメディアの表現など考えてみると思い当たる言葉だと思いませんか?

タレントさんがほんのちょっと涙ぐむところを「号泣」と書いて煽ってみたり、一言「おいしいね」と言ったら「絶賛」なんて表示してみたり。

センセーショナルで極端な表現を使わないと人の気を引くのが難しくなっているみたいですね。

娯楽でもものすごく高い建物やびっくりするくらい辛い食べ物、世界一速いジェットコースターなどなど極端になっているように感じられます。

極端な表現や飛び抜けた特徴を持ったものは注目を集めますがそんなものばかりに触れていると四季のちょっとした移り変わりや些細な心情の変化を描いた本などは接してみても物足りなくなったり気が付かなくなったりと感覚が鈍くなっていくのではないでしょうか。

そして音楽をするのであれば世界一大きな音とか世界一速いタンギングなんかどうだって良いわけです。

音量のほんの些細な変化で場面を変える表現をしたり、音質の少しの変化で表情を変えて感じさせたりするんですよね。

そして楽譜からストーリーを読み取るときも書いてある表情記号だけでなく行間に込められた作曲者の意図を汲み取ろうと気を配ったり、周りの人のほんの少しのゆらぎにどう反応するか考えたり、なんてことが必要です。

自分ではいくら繊細な感覚を持っているつもりでいても、日々見るもの聞くもの触れるものに知らず知らず影響は必ず受けているものなので、自分がどんな感覚を持っているのかどんな精度で物事を観察しているかなんてことを振り返る機会は無くさないでおきたいものです。

気付かないうちに大味で極端な奇をてらう演奏になってしまうのは怖いことですからね。

F.M.アレクサンダーさんは今から約100年も前の人なのにいつになっても古くならないような示唆に飛んだ内容をたくさん書き残しているので興味が尽きませんね。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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