アナリーゼ ソルフェージュ 音楽理論

楽譜を分析する暇がないときに

楽譜の中で明るい部分と少し陰りのある色合いの部分、演奏していると雰囲気が変わるなと感じる部分ってありますよね。

それはどうして違って感じられるか知っていますか?

楽譜を見てみると鳴っているハーモニーが違っているのですね。

具体的には明るさや暗さは長三和音なのか短三和音なのかで感じることが多いでしょう。

これって和音をよく調べるとわかることではあります。

とはいえ楽譜全体を和声分析するというのは指揮者や専門家でないとハードルが高いかもしれませんね。

そんなときは耳で聴いて和音の明るい暗いの違いを聴き分けられるとすごく便利です。

たとえばドミソの和音、ピアノかハーモニーディレクターかスマホのアプリか何かで鳴らして聴いてみましょう。

明るいか暗いか感じられますか?

この和音は明るい和音に分類される長三和音です。

ではドミラの和音はどうでしょう。

演奏のための耳の使い方は頭で考えるだけでは意味がないので実際に聴いてみてくださいね。

このドミラの和音は暗い和音に分類される短三和音です。

そんな風に楽譜は聴いた時の印象で判断していくこともできるのです。

耳の精度が上がっていると明るいフレーズの中で一瞬だけ登場する陰りのある和音や短調のハーモニーの中のひとつだけ明るい色合いが混じり込んでいるドミナントの役割の和音など見つけることができちゃいます。

つまりどの和音がどんな雰囲気や印象を作っているのか耳で聴いて判断できちゃうのです。

そうするとただ単に雰囲気で「全体が明るい・暗い」と思ってる時とは演奏の仕方や音色の作り方も変化させたくなるものなのですよね。

これはやはりぼんやりしていて何となくの印象でわかるものではありません。

ソルフェージュなどちゃんと聴き分けるためのトレーニングをしていることが役に立つものです。

もしも「簡単にわかったよ!」という方はシレソの和音やシミソの和音はどうでしょうか。

色々試してみると面白いですね!

聴き分けられたら便利なのでぜひ色んな和音を作って試してみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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