ゆっくりからだんだん速くしていく練習をするときに、いつもゴールにしているテンポってどれくらいですか?
もちろん曲によってなのですが、in Tempo として指定されているもしくは到達したいテンポまで練習するんじゃちょっとだけ練習不足になることもあるんです。
というのは、テンポを上げていくような練習は通常は初回のリハーサルまでの一人ときにやることですよね。
仲間と合わせたときにどんなテンポ感になるか、楽譜に指定があったとしてももしかして少し遅いかもしれないし少し速いかもしれません。
そんなときに一つのテンポでしか練習してないからできません、というのでは困っちゃうんですね。
それに本番のときにはもしもほんの少し速くなるなら、それで崩壊する程度の練習では用が足りないわけです。
おまけに指定テンポでしか吹けなければ歌い回しによる揺らぎには対応できないわけです。
ということで、わたしはいつもメトロノームで5から10目盛は目標テンポより速く吹けるようにしておきます。
安全策というか保険というか。
そうしたらインテンポはギリギリの限界ラインではなくなるので心に余裕を持つこともできますね。
演奏するときはテンポや指などテクニックのことではなく音楽や歌のことを考えたいもの。
その心の余裕を作るのが練習して積み上げたテクニック。
120指定のテンポなら125までは確実に出来るようにさらう、そんなやり方も取り入れてみてもいいかもしれませんね!