アレクサンダーテクニーク コミュニケーション 合奏・アンサンブル 思考と心

快適に演奏するためのダメの伝え方

「思ったような演奏をするために本番を良い状態で迎えたい」

それってプレーヤーなら誰でも思うことですよね。

本番に向けてたくさん練習して体調も整えて前日にはお酒も控え、そんな風にコンディションを作っていく方は多いでしょう。

では。

本番直前のメンバー間のコミュニケーションについて考えたことはあるでしょうか。

メンバーの中に名前も知らない人がいるよりは仲良しな状態の方がアンサンブルはもちろん吹き心地も良くなりますよね。

また、本番直前に「アレが変だこれが下手だ」なんてダメ出しテロに遭ったら不快な気持ちで本番に臨むことになるでしょう。

快適な人間関係があるかどうかって結構演奏に影響するものですね。

そしてだからって音響の調整やバランスなど調整したいことを言わないという訳にはいきません。

だから伝え方を考えたいんですね。

「そこはそれじゃダメだよ!」

「あの・・もしも無理だったら別にいいんだけど・・できればもうちょっとこう・・」

「ここはこんな風にやったらもっと良くなると思うんだけどどう思う?」

この中ならどれがお互いに快適に本番を迎えられる提案になると思いますか?

人それぞれ場合それぞれですからどれが正解ってことはありません。

それでも怒られるとかオドオドされるのが快適だと思う人は少ないですよね。

相手に何か伝える方法は何通りもあるはず。

自分の言いたいことを言えればどんな伝わり方をしようとその後相手にどんな影響があろうとお構いなし、というのは大人同士のやり取りですることじゃありません。

本番前にダメ出しテロを行うのはどちらかというと自己満足に近くて相手の演奏を良くするどころか逆効果になる行為のことも。

なぜ今それを言うのかだけでなくなぜその伝え方を選んだのかにも意識的になりたいものです。

普段もそうですが本番前は特に、自分も相手もお互いを尊重しながらリクエストをオープンに伝えることができたらいいですね。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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