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客席とステージの聴こえが違うワケ

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客席とステージでは当然ながら音の聴こえ方が違います。

ステージでは雑音があっても遠くの客席にはクリアで芯のある音に聴こえていたり、ステージで聴くと絶妙にキレイな音なのに客席には全然聴こえていなかったり。

それは吹き方や音響的な要素で起きていることが多いですが、奏者が自分の音をどういう風に聴いているかいないかでも客席での聴こえは変わるのです。

たとえば細かい連符が続く入り組んだパッセージのとき。

ピアノのペダルをずっと踏みっぱなしにしたような濁った響きでひとつひとつの音の粒がまったく聴き取れずごちゃごちゃに感じる演奏と、

どんなに細かいフレーズを速いテンポでやってもひとつひとつの音はクリアでちゃんと聞き取れる演奏。

これは奏者が細かい音をちゃんとひとつひとつ認識しているかどうかによる影響が大きいのですね。

つまり音形で例えるなら「ドからソまでの繋がった連符」と思って演奏しているのか「ドレミファソという音の動き」と思って演奏しているのかってことです。

「ドからソまでの繋がった連符」だと思ってると途中のレミファはただの通過すればいい音です。

ドから始まってソに行き着けばいいだけなので通過する音を聴く必要なんか別にありません。

「ドレミファソという音の動き」だったら途中のレミファも音形を作る大切な要素なのでちゃんと自分の狙い通りに音が出て並んでいるかどうか聴かないわけにはいきません。

これが客席で聴いたら大きな違いになるんですね。

大きな残響のあるホールなら「ドからソまでの繋がった連符」はまるでグリッサンドに聴こえるでしょうが、「ドレミファソという音の動き」はちゃんとドレミファソと聴こえるんです。

奏者が聴いてない音はお客さんにもよく聴こえない、といういい例ですね。

あなたが実は心の中であやふやに感じているフレーズはお客さんにはごちゃごちゃに聴こえているかもしれませんよ。

聴き比べてみるとわかりやすいので19秒の動画を見てみてくださいな。
https://youtu.be/9EQckRS7p-U

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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