ソルフェージュ レッスン

こもった音と柔らかい音の違い

柔らかい音を出そうとすると鳴りが悪くなる、そんなことってありませんか?

音質の柔らかさと抜けやすさは必ず反比例するのでしょうか。

そんなことはないんですが、そうなんだと思ってる中高生は意外に多いのですね。

というのは、まだ若くて聴いたことのある音のサンプルが少ないから。

・柔らかくて響く

・柔らかくて響かない

・固くて響く

・固くて響かない

同じ奏者でもコントロール次第でどれも出せるものです。

この人の音はこういうもの、なんて決まってることでも無いんですね。

音って遠くで聴いたときと近くで聴いたときの印象は当然違うものですが、聴いたことのあるサンプルが少なければよく響く鳴ってる音とキツく鋭い音を混同してしまうことがあるんです。

同じことで倍音が少なくこもってよく鳴っていない音を近くで聴いた時に耳障りがいい柔らかい音だと思いこんでしまったり。

例えばパヴァロッティの声は近くで聴かせてもらったら一体どう感じるでしょう。
https://youtu.be/rTFUM4Uh_6Y

小さなサロンやデッドば練習室でこのホールで聴こえる発音や音質と同じになるように練習していたら、ホールに行った時には発音は確実にもたついて遅れてしまうし音質はこもって何を言ってるかわからなくなってしまいます。

年始の定番になってる格付けのテレビ番組で毎年入門用の値段の安いバイオリンと巨匠が作った歴史あるバイオリンの弾き比べを観たことはありますか?

あれはいい例だと思います。

広いホールでどんな響きになるかデッドなスタジオでの音を聴いて(しかも視聴者はテレビ越しで)判断するのですが、音や響きの聴き方や会場を変えたときの聴こえの違いを知らないとわからないのですね。

同じに聴こえるという場合もうそれは聴き比べることに興味が無いからなんでしょうが、耳障りが良いこもって鳴らない音を柔らかくて素敵と感じてしまうのはコンサートホールで使う楽器を聴く耳の使い方を知らないから。

大きなホールで最後列までよく響く柔らかい音を、同じ吹き方で狭い部屋で目の前で聴かせてもらうとよくわかりますよ。

そういう色んな場面での聴こえ方のサンプルを自分の引き出しに入れるためにレッスンでは先生に色んな音を聴かせてもらうのがおすすめです。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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