有吉尚子です。こんにちは!
楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp124の3)の例外から見ていきましょう。
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この譜例39は見たまま刺繍音を使っている音形ですね。
この小節は大きく見るとE-Fis-Gis-Aというa-mollの旋律的短音階の主音に向かう音の並びになっています。
次に進みたい音を拾った刺繍的な飾りとして臨時記号FとGにシャープがついているだけなのですね。
次に4)の例外を見てみましょう。
譜例40のBの次のCは逸音です。
旋律の骨格は本にある通りB-Aと進んでいて、その中にオシャレとしてCが挿入されているわけです。
この旋律はC-durですよと主音を印象づけたいのか、この小節の和音が1度か4度か6度かで主音を含む和声なのかもしれませんね。
譜例41のAsの次のCも同じこと。
5)の例外は刺繍音ですね。
そして本に書いてある通り下行音形なのでシャープはついてなくて良いわけですね。
そして最後にまとめてありますが音階の中の全部の音がフレーズに登場するとは限らないので、調性は総合的に見て判断する必要があるんです。
音階の3,4,5,7番目が全部揃ったら他の調の可能性は無いと言うことですが、これも実際の楽譜では全部揃ってるとは限りません。
結局は実際に歌ってみて最後の終止でどこに行き着きたいかというのを感覚で知っていくことが演奏する中では必要なんですね。
調性感がつくと飾りの音なのかそうじゃないのかの見分けも付きやすくなるし、旋律が大きな動きとしてどこに向かってるかもわかりやすくなって行きます。
その感覚を裏付けるために、またいつの間にかトンチンカンな感覚になっていないか振り返ってみるために、調を判断するための基準など理論を知っていることが役に立つんです。
音楽理論とソルフェージュは同時にセットで身につけることがオススメですよ!