アナリーゼ 合奏・アンサンブル 音楽理論

飾りの音の種類

有吉尚子です。こんにちは!

楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp.123の調判断の基準の例外に入る前にちょっと追加の解説です。

このいくつかの例外は旋律の骨格と飾りを見分けられたら簡単なんですがそのヒントになるのが、飾りにはどんな種類があるか知っていること。

クリスマスツリーが一見どんなに派手でも本体はモミの木だってわかるのは電飾や靴下や丸っこいキラキラしたものがただの飾りだって知ってるからですよね。

いくら大きくて光ってたとしても靴下は本体じゃありません。

旋律も同じこと。

どんな飾りのパターンがあるかわかってたら旋律の骨格本体はどれなのか見えやすくなります。

では具体的にざっくり説明すると、

・刺繍音(ししゅうおん)

・経過音(けいかおん)

・倚音(いおん)

・逸音(いつおん)

・先取音(せんしゅおん)

・掛留音(けいりゅうおん)

何ていうのがあって全部引っくるめて非和声音と言います。

非和声音っていうのはその調の音階に本来含まれていない飾りで使われてる音のことです。

まず刺繍音、これは針で縫う刺繍のようにひとつ上の音やひとつ下の音をすくってオシャレする音形のこと。

次に経過音は、旋律がなめらかになるように途中にある音を拾って入れたもの。

ドーミーソーという旋律の骨格があったとしたら、音の隙間に経過的に飾りを入れるやり方なのですね。

 

次に倚音、旋律の骨格になってる音の前に出て来る飾りの音。

「次に骨格の音、来るぞ来るぞ!」というあおりみたいなもので、その骨格の音に行き着いた時に「ほらきたー!これだよ!」という感じをさせる音のことです。

そして逸音、これは音階にある音に続いて出て来るそこの部分の和音にない音のこと。

先取音は次に出てくる和音の音を先取りしちゃったせっかちな飾り。

掛留音は反対に前の和音にある音が次の和音にまで伸びて続いちゃってる飾り。

ざっくりですが飾りの音にはこんな種類があるのですね。

ハーモニーを取り出して合わせるなんて練習をするときはこの旋律の骨格になる音を合わせて行きましょう。

飾りはオシャレのために濁りを作るためのものですから、合わせようとしても難しいしハーモニーとしてはあまり重要な意味がないこともありますからね。

そしてどんな飾りの種類があるかあらかじめ知っていたら調判定の基準の例外を見るときも「あ、これはこのタイプの飾り?」なんて可能性を考えることが出来るのですね。

覚えておくと便利ですよ!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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