書き譜で完成されている楽譜ならバランスが取れるのかというとそんなことないのはバランスの取り方に困ってる人がとても多いことからわかりますね。
有吉尚子です。こんにちは!
どんなにキレイな響きになるよう工夫して書かれた楽譜でも、奏者が無神経で何も考えない音を出していては成り立ちません。
そんな無神経なハーモニーを鳴らしてしまうのは、日頃の基礎練習や基礎合奏のときに何の意図もない無神経な音を出してガシャッとした響きばかりをたくさん聴いているというのも濁りがわからない耳になる点で一因になっているんですね。
ただの伸ばしの一音だけでもハーモニーの核になるのは誰なのか自分は誰の音に寄せるべきか、全体の響きはどんな風にしたいか、そんなことを考えながら出している音なら音程だけでなくバランスの違いによる濁りも聴こえるようになっていくもの。
音の些細な変化を感じ取れるように耳が育っていくものなんです。
響きのバランスの違いが聞き取れるかどうかというのは何度も言いますが才能ではなくどれだけ日頃たくさんの情報を音から得ようと耳を澄ましているかということに関係します。
だからこそ耳の出来た人は音出しの無駄吹きのときにたった一音どんな音を出すかで相手のソルフェージュレベルがわかってしまうものなんですね。
自分で演奏する人は有名奏者や尊敬する先生の音よりも自分が出す音を聴く機会が多いのは普通のことです。
一番たくさん聴く音が無神経にとっちらかっていたらどんな耳が育つか想像できますね。
あなたはどんな音に影響された耳を持ちたいでしょうか。