アレクサンダー・テクニーク コミュニケーション 練習 身体の仕組み

真似をする学び方に潜む危険

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有吉尚子です。こんにちは!

真似をするという学び方は音楽では特によく見られるものではありますが、その真似をする仕組みに上手くいかない原因が潜んでいる、ということを著書で書いたのはアレクサンダー・テクニークの原理の発見者であるF.M.アレクサンダーさんです。

F.M.が書いてるところによると真似したくなるのは目立つ特徴に気付いたときであり、上手くいってることというのは得てして目立たないのであまり真似されない。

そして良い点より悪い点が人の興味を引きやすいものなので変なことが真似されて障害を引き起こすということがとてもしばしばあるそうです。

世の中の全部のケースが当てはまるわけではないでしょうがなるほど確かに特徴的な動きは気になるので無意識に真似をしてみている瞬間はあるし、モノマネの対象になるのも続けたら身体の負担になりそうな機能的でない動きが多いようです。

その先生が自然に行っている演奏に良い影響のある動作より、不都合を生み出す可能性のある変なクセが目を引きますもんね。

そして著書の中では

「見本を見せたとしても生徒が真似するのは目立つ悪い部分であることが多い」

「先生が長年続けてきて故障で困ったことのある練習を自分が経験したことだからと正しいと信じて他人に伝えるのは危険もはらんでいることだ」 

ということも述べられています。

絶対にダメだと思うことを伝える人はいないし、完全に誰にでも安全な奏法も存在しないものですが、教えるときには自分で過去にその奏法でどんな経験をしてきたのか、振り返ってみるのも必要かもしれませんね。

そして素晴らしい演奏に出会ったら「あの名手を真似よう!」なんて思うのは自然な心の動きでもただコピーするのではなくそれが何を引き起こすのか、自分に合うのかどうか、そんなことも考えてから取り入れたいものですね!

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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