譜読みをするとき、参考音源として聴いた演奏と実際に現場で音を出してみたときと聴こえ方が全然違う、そんな体験をしたことはあるでしょうか?
有吉尚子です。こんにちは!
「あの音をキッカケに入ろう!」「この楽器の刻みを頼りにしよう」そんな風に計画を立てていても、実際合奏の中に入ってみたら隣で吹いてる人の音はよく聞こえるけれど頼りにしてたあの楽器は自分の方に音が飛んで来にくいからよく聴こえなくて頼れない・・そんなことだってあるわけですね。
どの楽器が何の動きをしてるか事前に知っておくのは大切ですが、マスタリングされたCDなどは実際の現場での聴こえとはぜんぜん違うので注意が必要かもしれません。
そう言われるとそんなことは当たり前のような気がするかもしれませんが、吹いているときに自分に聴こえるバランスを無意識でCDなどで聴いたようなバランスにしようとしてしまって思った通りに演奏してるつもりが合奏全体の中では小さすぎて客席には全く届いていない、なんてことは結構ありがちです。
そんな風に近くで鳴ってる音しか自分で聴いていない場合、指揮者に「もっと」と言われても指揮者が変な要求をしてるような気がしてしまうかもしれませんね。
そういうときはホールから反響して返ってくる音に注意を向けてみると全く違うバランスに聴こえて面白いですよ。
簡易的な録音機は拾いやすい音域に偏りがあったりしてあまりアテにならないことも多いので、それも知っておきたいことの一つですね。
参考になることがあればぜひやってみて下さいな!