楽器練習効率化ガイドブック

何だかわからないけど良いらしい
という伝統的なトレーニング、
本当に自分に合うのか
どんな効果があるのか
よく分からないことって
たくさんありますよね。

有吉尚子です。こんにちは!

例えば私はクラリネットを
吹き始めた小学生のころ
「ほっぺたを膨らまさないで」
とよく指摘されました。

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でも別にほっぺたは
膨らましてないんです。

ある時先輩に
「顔が丸いからほっぺたを
 膨らましてるのかどうか
 よくわかんないね」
と言われました。

そう!
ただ丸顔なだけだったんです!

出ている音や吹いている時の
動きなどからアンブシュアを
改善する必要があると
判断したわけではなく、

またほっぺたを膨らますと
どんな不具合があるかも
わからないけどただ単に
「ほっぺたは膨らましてはならない」
ということで
指摘していたんですね。

まあその時はお互い小学生
ですからそんなことも
ありますよね。

このケースはただ私の
丸顔コンプレックスが刺激された
だけでなんの害もなかったので
良かったのですが、
実害を引き起こしてしまう
場合も珍しくありません。

そんな例でいうなら
「背筋を伸ばす」という指示、
丸まった姿勢のために
不具合がある生徒さんには有効
かもしれませんが
そもそも猫背気味ではない人が
同じ指示に従ったら
どうなるでしょう?

考えるまでもなく
そっくり返って吹きにくいことに
なりますよね。

ちょっと複雑な例えで言うと、
息圧が足りないのを
アンブシュアの締め付けで
カバーしようとして細い音に
なりがちな人に向けられた
「もっと太い音で!」
という指示が
「息の通り道を太くする」
という意味にとらえられて、
息圧はそのままに口の中を
広げることになったことで
さらに息のスピードが落ちて
音色迷宮へ…なんてことも。

ひとりひとり骨格も体力も
理想とする音も違うので、
誰かにぴったり効いたアドバイスが
そっくりそのまま他の人に
当てはまるなんて都合のいいことは
そんなに多くはありません。

誰にでも必ず当てはまる
万能な指示なんて無いので
教えるときにも受け取るときにも

何のためにその動作をしてるのか、

その動作によって実際には
何が引き起こされてるのか、

改善する必要があるなら
代替プランは何なのか、

そういうことを含めて
考えることは大切です。

指に不具合があるのかと思ったら
ソルフェージュが
あやふやなだけだった、
なんてことは実によくあること。

そういう方がソルフェージュが
あいまいなまま指の筋トレなんて
してしまったら指のトラブルの
引き金にもなりかねませんから、
ちょっとこわいことですね。

なんていうと教えるのに
ドキドキしちゃいますが、
レッスンって先生だけに責任がある
わけではなくて
受けとる側も情報を丸飲みせず
取捨選択することが大切です。

先生が何を求めて
その指示を出しているのか、
先生の体格と自分の体格では
違いがないか?

情報を受け取るときには
気にしていたいですね。

そして教えるときには
先生を盲信せず検証と確認が
気軽にできる雰囲気を普段から
共有しておくというのは、
生徒さんのためだけでなく
先生自身の精神衛生にも
良いことです。

間違ったことは言っちゃいけない!

なんて気張るのではなく
その生徒に合うもの、
ちゃんと効果の出るもの、
トラブルに繋がらないものを
一緒に探していくという姿勢で
いる方が建設的であり
怪我などのトラブルを呼び込む
危険も少ないですね。

今日のこの人には合わない
アドバイスだったなと思ったら
潔く撤回することが出来るのは、
本当に生徒さんに向き合っている
良い先生の証拠です。

どうぞ参考にしてみて
くださいね!

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