ソルフェージュ レッスン 思考と心

耳が聞こえなくなる瞬間

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人によって程度の差は当然あるでしょうが耳の精度って心の状態と密接に関連しているものだと思います。

有吉尚子です。こんにちは!

わたしの場合で言えば忙しかったり睡眠不足だったりストレスがあったりすると耳の聞こえが悪くなるんですね。

それは聴力検査で測るような音量のことではなく、細かい音が聴き取れなかったり調がズレて感じられたりという面の話です。

それをすごく実感したのが音大の大学院を終えてからのソルフェージュのレッスンに毎週通っていた当時。

早朝からのリハーサルや本番、合間に家族の世話をしに帰宅してその後は深夜まで打ち合わせ、そんなバタバタなスケジュールが続いていたときや、「こんな基礎的なレッスンなんてやって一体何になるんだろう」なんて疑問不信感を持ったとき。

いつもならinCで聞こえているピアノの音がどうしてもinBで聞こえたり、装飾の入っている音形なのにその装飾が付いていないかのように感じられたりしたんです。

そんなときは耳を澄まして聴く準備が出来ていないわけだからいくら同じことをやっても無駄。

一旦帰って休んだり眠ったりすると耳の具合も回復するのです。

そしてそれはレッスンのときだけではなくいつでも微細なレベルで起きていることなんですね。

他のことが気になったり疲れていたりしているだけでずいぶん影響があるものなんだな、気になっていることや緊張のようなメンタル面のコントロールがアンサンブルする上でかなり大切な要素になるんだな、なんて思ったのでした。

そんな話を聞くと「自分は趣味だからそんな精度は必要ないし関係ない」なんて思うかもしれませんが得てしてそんなことはなく、音程やリズムやニュアンスを聴き合うことはアンサンブルをする人なら誰にでも相応のレベルで必要になるので、耳の精度とメンタル面の関係を気にしてみるのも役に立つことかもしれませんね。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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