レッスン 練習

ルーティンが増えて困ってる方へ

 

やると良いとされてることを毎日全部やろうと思うと基礎練だけでものすごく時間がかかってしまって大変、ということはありませんか?

トレーニングをはじめた初期にやると効果のあったこともだんだん学習が進んでいくにつれて必要なくなったり、次の段階のことをした方が効果的になったりという変化は練習にはつきものです。

そんな場合、初期に効果のあったトレーニングはいつやめたらいいのでしょうか。

古いものはすっぱり辞めて新しいことだけにしたら、今までせっかく少しずつ良くなってきたことがまた元に戻ってしまうのが心配なのもよくわかります。

わたしは自分が新しいことを身に付けようとするときや生徒さんに練習メニューを提案するとき、新しいものは古いものも兼ねられるようなパターンになるよう気をつけています。

新しい段階に行くには前の段階のことが身についた上に積み重ねるのでなければ小手先の結局使えないスキルになってしまうし、「基礎は忘れて応用へ!」なんてそもそもテクニック的にもできないことがほとんどですから。

それに何でもかんでもとにかく全部やるということが目的になって、フィジカルトレーニングばかり行い音楽に関わる時間が減るのは本末転倒でしょう。

レッスンを受ける機会があるなら時間がない中での練習方法を先生に尋ねてみてもいいかもしれません。

そうでなくても自分の中で習慣的なことの辞め時や進め方の基準があると、その時々で必要なことだけを取り出して練習できるでしょう。

少ない時間で効率的に進めるために、古いものを兼ねられる新しい練習を考えてみるのも良いかもしれませんね。

完全無料

*ezweb・vodafone・softbank.ne.jp・hotmailからのご登録の場合、文字化けやメールの配信エラーが大変多くなっております。恐れ入りますが、それ以外のアドレスからご登録をお願いいたします。

  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

-レッスン, 練習

Copyright © 2022 聴く耳育成協会 All Rights Reserved.