有吉尚子です。こんにちは!
楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp.96の「短音階」の項目からみてみましょう。
短音階っていうのは基本的に長音階と比べると主音から3番目、6番目、7番目の音が半音低くなったものです。
だから長音階とは全音半音の関係が変わるんですね。
そして短音階は3種類あります。
3・6.7番目の音が低くなったそのままの音階「自然的短音階」
7番の音が主音である1に近づいて半音上げられた「和声的短音階」
和声的短音階の7番が半音上がると6番目の音と7番目の音が増2度になってしまって離れすぎだから音階を滑らかにするために6番もついでに半音上がった「旋律的短音階」
この3つですね。
旋律的短音階の6番は7番は音階を登っていく時に滑らかに行きたいだけなので、音階を下る時は半音上っておしゃれをする必要はないから下りは半音上がったりせず元の短音階の音に戻ります。
つまり旋律的短音階の下りは自然的短音階と同じなんですね。
ということで長音階に比べると3・6・7の音が半音下がるのが特徴なはずなのに6・7は半音上がったりすることがあるのでその音がどうなってるかで長音階か短音階か判断することはできないんです。
ここで頼りになるのは3番目の音だけ。
大抵の場合、この3番目の音が半音高いか低いかで音階の長短が決まります。
では試しにピアノかアプリか何かで実際に聴いてみましょう。
「ドレミファソ」と白い鍵盤だけでシャープフラット無しに弾いてみます。
別段なんてことはない明るい雰囲気ですよね。
では次に「ドレ♭ミファソ」とミにフラットをつけて弾いてみましょう。
あらららら。
何だかちょっと物悲しい雰囲気に早変わりしちゃいましたね。
この3番の音が変わるだけで旋律の雰囲気がかなり違っちゃうのですね。
ということで今回は短音階の基本的な構造でした。
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