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テクニックだけを褒めるのは失礼

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速いテンポだとかっこいい曲って確かにありますが、音楽は速いほどが良いってわけではないのはもう当たり前ですね。

有吉尚子です。こんにちは!

指の動きや息やアンブシュアのコントロールなんかで手一杯になってしまうような演奏はスピード感はありますが「音が並んでいるのがすごい!」「チャレンジしたのがえらい!」そんな感想になってしまうのならちょっと寂しくないでしょうか。

音が並んでいたって一つ一つの音に表情やニュアンスの変化があってフレーズを通して言いたいことが伝わる演奏なら「音が並んでいるのがすごい!」なんて感想は逆に失礼ですよね。

演奏している人からしたら「ぼくの音楽ではなくテクニックだけしか見てくれないの?」なんて思ってしまうかもしれません。

テクニックがあるのは無いよりはずっといいでしょうが、本来はやりたい表現のためにそれが必要なのであって、ただのテクニックしかなければ音楽にはなりませんね。

それに細かな表情やニュアンスの変化をつける技術はやみくもにテンポを上げるよりずっと高度なテクニックなんです。

曲を理解するスキルと細かな音のコントロールをするためのスキルは、ただメトロノームと睨み合ってテンポを上げていく練習をするだけでは身につきませんから頭も使わなければなりませんね。

テンポを上げることだけが目標になってしまっていないかときには振り返ってみてもいいかもしれませんね。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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