「集中して!」「イメージを統一して!」「もっと自覚を持って!」そんな実際には何をしたらいいかよくわからないアドバイス、わたしが子供のころにはよく耳にしたものです。
有吉尚子です。こんにちは!
これ、受け取るときにどんな風に解釈するかで演奏に対しても狙った効果が出るかどうかって変わってきますよね。
たとえば「もっと集中して」と言われた場合に、集中するというのを音を間違えないように楽譜をよく見るという意味で受け取るか、「真剣にやってますポーズ」として視線を動かさず身体を固くすることを選ぶのか、なんて違いです。
本を読み進むことと本を開いて固まっていることは違うのにポーズとして正解な気がすることを選んでしまったり、子供のときにはありがちですよね。
そんな習慣があると大人になってもついつい誰かに何か求められたときに「あなたの意図を尊重してます」というのがわかるように本来の狙いとは違う反応をしてしまうことってあるんですよね。
そしてその指示があいまいであればある程受け手側の反応の選択肢は増えて行きます。
あいまいに表現されたことを何となくの感覚で受け取って反応してしまうと、自分では望ましくないと思っていることでも無意識にやってしまったりするんです。
まず心がけたいのは受け取った情報に対して自分がどう反応するか選ぶこと。
具体的にやると良さそうだなと思うことと繋がるのであればそれをしてもいいでしょうし、何が狙いか意味がわからないと思ったら確認するのもありですよね。
何をしたらいいかわからないし確認もできないなら反応しない、というのもひとつの選択肢です。
何をしたらいいかわからないけどとにかく何かをする!なんて思ったら身体は固まって動きにくくなってしまったというパターンは結構多いんです。
アドバイスだけでなくても誰かの何か要求してる風な視線とか物音とか咳払いとかも含め、入ってくる情報に対して反応をするのは自分です。
言われたことに対して反射的に無検証なまま応じるのではなく、どうなるために何をしたいかな?というのを頭に置いて置くのは役に立つかもしれませんね!