習慣的にやってしまっている動きが実は演奏には逆効果になってるということがわかったのでやめたいけれど、どうしてもついやってしまってわかっているのにやめられない、そんなことってありませんか?
有吉尚子です。こんにちは!
奏法を新しくしようとしてるときなんてありがちなことですよね。
これ、「やめたい」ということをただやめるのは難しいんですね。
なぜかというと「やめたい」と思った時点でそれをすることを脳内でイメージしているから。
非常ボタンを「押さないでください」といわれると押したくなりますもんね。
ダチョウ倶楽部だって「やるな」というのは期待を煽っていますよね(笑)
何かをやめたければ、やめたいことではなく替わりにしたいことを考えるのはとても有効なアイデアです。
「この箱を開けてください」と表示があったら開けますよね。
箱の隣に押さないでほしい非常ボタンがあったって箱を開けようとしてる人は別に気に留めないでしょう。
楽器の奏法でも同じこと。
「絶対力まない!」なんて気合を入れて思うよりも「替わりにこれをする」と思ったほうが力みは起きにくかったりするんです。
それが演奏のために本来必要で働いていなかった身体の場所が適切に働くことになる動きなら、仕事を肩代わりしようとして起きていた力みは思い出しもせずに解決するなんてことも少なくありません。
アレクサンダー・テクニークで一見すると生徒さんの訴えとは関係ないところにアプローチして気付いたら問題が解決しているという不思議なことが起きるひとつの種明かしなんです。
やめたいことがあったらそれを決意を込めて考えるより、他にすることを作ってしまうのはおすすめですよ!