何か出来るようになりたいことや改善したいことがあるとして、限られた時間で練習をするときに何をどんな風にするか自分で組み立てられたらいいですよね。
有吉尚子です。こんにちは!
教えるのを仕事にしている人はそれぞれの生徒さんのその時々の状況に合わせて提案することは変えているのですが、神の啓示で降りてきたものを伝えてるわけでも無から何か発想を生み出してるというわけでもありません。
どうやってそれぞれに合う練習方法や改善策を考えているのでしょう。
どんな仕事でもそうでしょうが、音楽でもこういうのはたくさんの知識や経験からのアイデアの組み合わせのことが多いのです。
練習するときにトライしたこととその結果を記録しておくといい、なんてことを以前書きましたが同じことですね。
だから全然やったことのないことを初めて身につけるときにはそのやり方はわからなくてもある意味仕方がないことかもしれません。
もしかしたら無から何かを自分で見つけ出す過程が楽しいという方もいるでしょうし、そういう場合は他人に尋ねたりしないで自分で試行錯誤するのが向いているかもしれません。
ただしその場合、出来るまでにはとっても時間がかかりますね。
もちろんそれもありだと思いますが早く出来るようになりたかったり今すぐ解決したいという場合は先にそれをやった人ややり方を知ってる人に尋ねるのがやっぱり有効です。
それは自分で考えない習慣をつけるのとは違って、むしろ自分で組み立てるためのパズルのピースを手に入れるようなことだと思います。
読めない言葉の文章をどんなに気合を入れて見つめても意味はわからないけれど、どうやったら読めるのかを知って辞書や翻訳アプリや通訳さんなど活用すれば意味がわかるになるのと一緒です。
以前、音大受験のための楽典試験で問題に出て来たハ音記号の読み方がいくら考えてもわからなくて一か八かでト音記号と同じ読み方をして回答したけど不正解だった、という方の楽典レッスンをさせてもらったことがありました。
この方は演奏はすばらしくて実技には何の問題もないのです。
ただハ音記号の読み方を知らなかっただけなのですね。
わたしも専門外のことは潔くお金を払って専門家に頼るようにしてから物事の進むスピードがそれまでと全然変わるのを何度も体験してから「餅は餅屋」というのを実感しています。
パズルのピースを手に入れるためにレッスンを活用するというのもひとつの有効な手段ですね!