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棒読みじゃなく歌いたい

「いつも棒読みのような演奏になってしまって、歌うってどうしたらいいのか悩んでいます。」

というご相談をいただきました。

「もっと歌って!」とはよく言われる言葉ですが、歌うってつまりはどういうことなのでしょう。

例えばこれが本か何かの言葉を読むのだったら、棒読みでは不自然なので自然と抑揚をつけたくなりますよね。

どう抑揚をつけるかは人それぞれでも、「言葉の意味が伝わるように」と思ったらまっすぐ文字に対応する音を並べるAIのような読み方ではなく、強くしたりゆっくりにしたり間をあけてみたりと何かしら工夫をするでしょう。

言葉で考えると「言いたいことや伝えたいことは特に無いけど何か主張しなければ!」なんておかしいですよね。

音楽も同じです。

盛り上がったりホッとしたり次に進みたかったり止まりたかったり、そういう音楽からの主張は楽譜を読めばわかります。

私たちは日本人は日本語ならいちいち分析なんてしなくても意味がわかりますが、外国の言葉はまず文字が理解できないと言葉として認識さえできません。

文字が読めても言い回しによって額面通りでないこともあったりして、文化的な背景なんかも知らないとわからないこともあるでしょう。

楽譜にも、そういう言語の前提みたいなものはやはりあるのです。

作曲者が言いたかったことが書いてあるのに、楽譜の読み方を知らない人には意味の分からない図形の羅列にしか見えません。

意味の分からない図形の羅列から何か感じ取って主張しなさいと言われたって無茶ですよね。

まずはその図形がどういうことを表すのか、どんな意味でそこに並んでいるのかを知ってから、自分がそれをどう思うか感じるか考えるのです。

「こんな風にも読めるしあんな風にも解釈できるな」

「あれとこれならどちらの意味に捉えたらしっくり来るだろう?」

そんな風に丁寧に楽譜を見る時間を取ってみたら、どう歌いたいかのアイデアも湧いてくるでしょう。

楽譜の読み方を知って音を出す前によく読み込む練習は、「とにかく音を並べる、それができたら何か表情をつける」なんていう方向性の定まらない練習よりずっと短時間で音楽的な演奏につながります。

考える力があって忙しい大人にこそおすすめですよ!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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