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下手なままでいたい欲求

できないとこはたくさんだけどあまり練習はしてこない、という方に出会ったことはないでしょうか?

有吉尚子です。こんにちは!

その場では「練習しなきゃ」とか「次までに見ておきます」とか言いつつ次の時も全く変わってない・・困ってしまいますね。

でもそれって実はやる気とか根性とかの問題ではなく脳の仕組みとしては自然なことのようです。

どういうことかというと、人の脳は変わるということに抵抗を感じるようにできているんですね。

野生だった時にいつも通りのパターンで行動する方が敵のテリトリーにうっかり入ってしまうこともなく食べものも手に入って、新たな冒険やチャレンジをするよりも安全だったから。

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できない自分でいても大丈夫という状況を体験したら、わざわざ新しいことができるようになる必要を痛感することは少ないです。

そして新しいことができるようになるために現在の状況を変えるのはめんどくさいし、実はちょっと怖かったり。

進まなくていいのは無意識レベルでは安心する材料になったりもしているそう。

今とは違う自分になる必要があると思うのは、今のままだと不都合があったり、「上手になって絶対にやりたいことがある!」などそのままでいることの方がリスクが高い場合です。

音大受験生なんてまさにそれ。

専門家として生きていくのに下手なままでは人生が立ち行かないと思うから必死で練習するわけですね。

では趣味でやっている方が新しいことをできるようになりたい欲求を持つのは一体どんな時なのでしょうか。

趣味でやるなら出来ないからって怒られたりクビになったりするピリピリした雰囲気よりは出来たらもっと楽しくなる、という現場の雰囲気の中にいたいですよね。

「これができたらこんな風に演奏できるよ!」というのを先生や身近な上手な人が提示するというのは目標設定の大きなきっかけになるのではないでしょうか。

演奏の仕事と教える仕事は別の専門分野なので自分が上手であれば良い先生だとは
単純に言い切れないものですが、「あんな風に演奏したい!」という憧れられる演奏をする人が楽団に一人でもいたら周りのモチベーションも大きく影響されそうですね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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