音楽をするのに困ってることは特にないし自分には何でもできる!
わたしがそんな風に感じていたのは大学に入りたての頃でした。
有吉尚子です。こんにちは!
それから15年以上経って、もっともっと勉強するにつれまだ出来ないことがたくさんだなと感じるようになっていき、何でもできる気がするなんてとんだ思い上がりだったなと今になると思います。
なんでそんな風に万能感を持つことが出来たんだろう?と振り返ってみると、その後で必要だと感じることをまだ気付いてなかったというのが大きい気がします。
体力も時間もあるし、とにかく吹くことが楽しい!
そんな風に演奏していたので、どうやって周りと合わせるかとか音楽的によりよいものを求めて行くためにどうやって作品と向き合うかなんて全然考えていなかったんですね。
知らないことがあるのを知らないっていう状態です。
自分に欠けてるものがあるのが見えてないから何も欠けてないような気がしている、そういうのって学びが進んで色々スキルが身についてくるにつれ「まだまだわからないこと知らないことばっかりだ」なんて反対になってくるんですね。
知らないことがあるのを知ってる、出来ないことがあるのがわかる、それって大事なことだしそれが見えないってことは視野が相当狭くなっているということだな、なんて感じます。
「出来ないことはなくなった!」そんな気がしたときこそ、実は見えてないことだらけかもしれないという気持ちを忘れないでおきたいなと思います。