ソルフェージュ 思考と心 練習

「できた」は本当に出来ている?

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ゆっくりのテンポからはじめてできたら少しずつテンポを上げていくような練習をするとき、練習を進めて行くとだんだんできてたはずのことが上手く行かなくなってきたりしませんか?

有吉尚子です。こんにちは!

それって練習の段取りに問題があるわけじゃなくて「できた」として次に進む基準が甘いことが原因だったりするんです。

どういうことかというと、テンポ40ではストレス無くできたパッセージでだんだんテンポを速くするうちにちょっとだけ鳴りにくい音が出てきたとします。

ほんの少し音量にでこぼこはあるけれど聴こえてはいるし、「まあいいか」なんて放置してそのまま次のテンポに進みます。

さらに速いテンポではその鳴りにくい音はもう少しだけ音量が下って聴こえます。

でもまあ無音になってるってわけじゃないし、できたできた。

そんな調子で練習を進めていくとあるテンポから鳴りきらないうちに次の音に移らなければならなくてその音は無音になります。

ここへきて「あれ?一つ前のテンポまでは出来ていたのに急に変になった。テンポをひと目盛り戻してやってみても上手くいかない」なんてことになるんですね。

ほんのちょっとの音量のばらつきやアーティキュレーションの正確さ、リズムのヨレ具合など、上手く行ってるかどうかの基準が精密かどうかというのは意味のある練習ができるかどうかを左右するんです。

「まあいいか」とスルーしたというわけではないのにそんなことが起きてしまう場合には、自分の演奏を吹きながら細部まで精密に聴けていないということも。

自分の演奏を脳内補正せずに客観的に聴く姿勢と音のどこにどんな風に注意を払うかというソルフェージュ力は練習の効率と精度を変えてしまうものなんです。

あなたはどのレベルで出来たら次の段階に進む許可を自分に出していますか?

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

-ソルフェージュ, 思考と心, 練習

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