有吉尚子です。こんにちは!
楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp.110の「調の相互関係」から行きますね。
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同主調は同じ音から始まる長音階と短音階。
平行調は調号(シャープフラット)が同じ違う音から始まる長音階と短音階。
属調は最初の調の主音から5番目の音から始まる音階。
これは最初の調が長調なら長音階、短調なら短音階です。
下属調は最初の調の4番めの音から始まる音階で、これも長短は最初の長と同じ。
ここまでの調のまとまりを近親調といって、割りと音階の構成が近いお互い似ているものです。
親戚みたいなものですね。
それ以外は遠隔調といって、まあ他人みたいなものです。
それが把握できたらp.114の例題1から順番に問題をやってみましょう。
すぐ下に書いてあるからっていきなり回答を読まずにまずは自分で考えてみるのは大切ですよ!
例題は解説が書いてあるのでここでは重複して触れませんが、問題だけ解説してみましょう。
まず問題15A-durの下属調はD-durなので、これと調号が同じになるのはh-mollですね。
次に問題16このソプラノ譜表で書かれた音はEsなので、これが5番目になる調はAs、
長調と言われてるので音階はAs-durですね。
As-durと同じ調号の調はf-moll、Fの音とf-mollの調号をアルト譜表で書けばいいですね。
最後に問題17、ヘ音記号で書かれたこの音はG、それが6番目になる短調はh-moll、それと同じ調号の平行調はD-dur、D-durの5番目から始まる属調はA-durですね。
A-durを普通のト音記号で調号を使わず臨時記号で書きます。
「ただし短調の場合は・・」と書かれてますが、短調じゃないので関係ありません。
引っ掛けですね(笑)
やってみると簡単ですよね。
実際の曲の中では属調や下属調、平行調に転調するのはよくあること。
ソナタ形式なんかだと特にわかりやすくて、展開部から属調になってるなんて例はものすごくたくさん。
私の大好きなモーツアルトのピアノ・ソナタ7番C-durもそう。
http://urx.blue/I0oT
1ページ目の最後3小節からFisが出てきてますね。
C-durの曲ですがここからG-dur、つまり属調に転調したんです。
なんとなく可愛くコロコロして新しく変化していく感じが出ていますよね!
リリー・クラウスの演奏で聴いてみましょう。
https://youtu.be/PGWlkeTJB50
ちなみにわたしがご紹介する音源は自分の趣味とは無関係に音楽性や歌い方を学ぶのに適した演奏を取り上げています。
ぜひ楽譜を見ながら聴いてみてくださいね!