アレクサンダー・テクニーク レッスン 思考と心 練習 身体の仕組み

お腹を押し返す練習は悪か

Pocket

お腹を張り出す動きと息を吹き込むはイコールではありません。

でも昔の指導で先生が生徒のお腹を押して、生徒はそれを押し返す動きをトレーニングとしてやったなあ、という方もいるかもしれません。

有吉尚子です。こんにちは!

これはその先生が解剖学の知識を持っていないから間違った指導をしていたというわけじゃありません。

何かしらの効果がある生徒がいたでしょうし、その先生自身は自分がやってきて良かった方法を取り入れたのかもしれませんしね。

ではこのお腹を押し返す練習はどんな場合にどんな効果があるのでしょうか。

例えばパワーのないヘロヘロな吹き方をするために音量が出ないし音質も弱々しいという人の場合。

そもそも吹き込みによって内臓が圧迫されるような圧力を作り出すことを知らなかったら。

日常生活ではそんな圧力はほとんど使いませんから楽器を始めたばかりの人がそれを知らなくたって普通です。

そんな場合、お腹はふにゃふにゃのままヘロヘロな音を出しますね。

それに対して圧力を作るという概念を教えるためと、実際に圧力をかけたときの音質のハリがどんなものなのか知るためにはお腹を押し返すというのも意味があります。

すでにある程度鳴らせている人にやったら逆効果になることも、全くなってない人に取っては吹き込む動きの良いヒントになりうるんです。

古い指導方法はみんなダメ!

最近流行りのやり方が良い!

そんなことはありません。

どんなに変に思える練習でも何かしら根拠や効果があったはずですからね。

頭ごなしに否定するよりもどんな場面でどんな効果を期待できるのか考えてみたら、どんな指導方法からも取り入れられることはたくさんあるかもしれませんね。

メール講座では演奏に必要なスキルについてさらに詳しく毎日無料でお届けしています。ぜひ読者登録してくださいね!
完全無料

受信形式

HTMLメール

文字メール

  • この記事を書いた人
有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

-アレクサンダー・テクニーク, レッスン, 思考と心, 練習, 身体の仕組み

© 2021 聴く耳育成メソッド