ソルフェージュ トリビア知識 思考と心 練習

奏者の音の違いは個人差だけでしょうか

録音と生音の違いを前回の記事で書きましたがもうひとつジャンルの違いも音楽を聴く時に条件を混同しやすいことのひとつです。

例えばクラシックのコンサートを大きなホールで聴くのだったら、

・ホールの反響音あり

・出音に加工は特にされてない

・遠くの席までちゃんと届く吹き方

・客席は静まり返っている

・座る席によって聞こえ方が違う

という条件でしょうか。

では違う例として飲食可能なライブハウスでのジャズライブなら

・マイクを使いスピーカーから出る音は音質の加工が可能

・マイク乗りの良い吹き方をする

・客席はざわついてることもある

・どの席でも同じに聴こえるようスピーカーなどで工夫されている

他にもあるかもしれませんがこんなところでしょうか。

クラシック奏者に比べるとジャズ奏者が薄めのリードを使うというのもこういう状況の違いに対応するためなんですよね。

上手い下手の問題ではもちろんありません。

そういう場面による違いを無視してベニー・グッドマンの音は柔らかくて良い音だけれどカール・ライスターの音は鋭いから好きじゃない、なんていうのはちょっと滑稽なことですね。

同じ条件で同じ効果のために同じ吹き方で演奏しているというわけではありませんからね。

メリーゴランドと飛行機の乗り心地の違いを良い悪い言うのと同じようなことだと思います。

ちなみにわたしはこの人の音は素敵だなと思ったら大きなコンサートホールでもできるだけステージに近い前の方の席に座って、反響音より生音がどうなってるかに注意を払うのが参考になって好きな聴き方です。

音を商品にするためにどんな奏者がどんな場所で何のためにどんな吹き方をしたか、どんな加工がされているのかなんてことを考慮に入れて聴いたら耳の使い方も自然と変わりますね。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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