ソルフェージュ 思考と心 練習 音楽理論

聴いた音の良し悪しの判断

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有吉尚子です。こんにちは!

・音の変化や違いを聴き取れること

・変化や違いが理想に近づいたのか遠ざかったのか判断できること

音楽においての耳の良さはこの2つだというお話を前回の記事でしました。

今回は二つ目の

「変化や違いが理想に近づいたのか遠ざかったのか判断できること」

これについて考えてみましょう。

演奏していて、またコンサートやレッスンで誰かの演奏を聴いていて、変化したということがわかったらそれにどんな意味があるかを無意識に解釈してるでしょう。

自分が演奏しているのなら今の奏法をそのまま続けるか新しいやり方に変えるかを選択するにはその変化が望みに近づいているのか離れているのか判断できなければなりません。

レッスン現場なら自分が演奏している場合と同じことですが、コンサートなんかの場合は前後関係や全体のバランスで語られているストーリーが見えたり奏者が曲の中でどんなところを聴かせたいのかわかったりします。

「違いはわかります。でもその意味はわかりません。」

これでは進むべき道なのかそうじゃないのか何とも言えませんし、ストーリー展開なんて見えないので単純な周波数や倍音などの変化だとしか感じられません。

せっかく変化を情報として得たのにその活かし方がわからなければ情報を得ていないのと同じこと。

持ち腐れですね。

そして受け取った情報をどう活かすかは、音楽的な価値観がどんなふうに作られているかに影響されるのではないでしょうか。

音楽も民族によって地域によって何を良いと感じるか違うし、受けた教育や取り巻く文化によって情報は意味が変わります。

その意味がわかるようになるのは才能や突然変異ではなくて意味付けをされる機会に出会ったことがあるからです。

「こんな音はいい音だよ」と教わったことがあるとか、「この歌い方は気持ち悪いね」というのを聞いたことがあるとか、そういう価値基準を作られる経験をたくさんしているからこそ音の変化が良いかダメか自分で判断出来るんです。

・情報を受け取ること

・それを活かせること

これがいわゆる耳が良くなるってことだとわたしは思います。

今回はちょっと堅苦しい話になってしまいましたが、この「耳の良さ」は生まれつきとか才能ではなく身につけようとするかどうかが結果を左右することなのではないでしょうか。

もし耳を良くしたいと思うなら、情報の受け取り方とその活かし方を学ぶことは誰にでもできますよ。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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