普段合奏の中で仲間と一緒なら堂々と吹けるのにレッスンになると途端に何だかヘタクソになる、一人ならちゃんと出来るところがレッスンでは上手くできない、そんな風に尊敬している先生の前でついついダメな生徒を演じてしまうことってないでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
わたしも苦手というわけでは決してないのにどうもこの先生の前だと自分のダメな面が際立つような・・ということがいまだにあります。
これってひとつの自分へのレッテル貼りでもあり、先生と生徒という関係の中で快適にいるための自衛策でもあるのかもしれないなと思うのです。
潜在意識ではもちろんちゃんと上手くなっていくのがお互いに良いとわかっているけれど無意識では劣った存在であることでいつまでも教わり続ける状況を確保できる、なんて感じていたり。
または本当は自分では「自信がある!」と思ってることを否定されたくなくてよくわからないふりをしたり。
突っ込んだ質問をされてタジタジするのが怖いから自分の音楽的な主張を隠したり。
先生に比べたら自分なんてまだまだ・・なんて思う謙虚な気持ちもあるのかもしれませんが、劣った存在であり続けることと謙虚に学び続けるのは違うことなのにいつのまにか混同しているなんてこともあるのでは、と感じます。
そしてそんなことを言っていてもコンサートで演奏するときはその先生が来ているからってヘタクソを演じるようなことはできませんね。
それはわたしたちの演奏を楽しみにわざわざ出掛けてくれた他のお客さんたちに対して失礼でもありますし。
大人なら立場によって場面によって接し方を変えることもあるし、「誰の前でも同じ」なんてわけにはいきませんが無意識で自分を低く見せるような振る舞いが本当に自分のためになっているのか、目先のトラブル回避ではなく将来的な成長の役に立っているのかそんなことを考えてもいいのではないかな、と思うことがあります。
こんなこと、共感する方はいらっしゃるでしょうか?