アナリーゼ 合奏・アンサンブル 音楽理論

スコアは眺めるだけでも面白い

スコアを読むっていうと何となくすごく難しい学術書を読み解くようなイメージを持ってはいないでしょうか。

有吉尚子です。こんにちは!

実はスコアは絵を見るようにボンヤリ眺めてみるだけでも結構意味のわかることはあったりするんですよ!

例えばこのふたつの曲、ひとつひとつの音符を読まないでいいので遠目に眺めてみましょう。

【一つ目】

【二つ目】

これを「あ!この曲知ってる!こういう謂わくがあって誰々はこう演奏してた!」なんて思ってしまったら、もうそれはあなたが楽譜から読み取った情報ではありません。

どこになんと解説されてたか、誰がどう演奏したかという他所から拾ってきた知識は脇に置いておいてここはゼロから自分で作品に向き合ってみましょう。

この2つの楽譜にはパッと見でどんな違いがありますか?

ひとつめはあちこちにスタッカートがついていたり短い音が多いしパッセージも直線的で、なんだか軽快で忙しそうな雰囲気が漂っていますよね。

ふたつめはどうでしょう。

長い音が多くて旋律も上下に行ったり来たりと何やらクニャクニャしています。

柔らかそうなゆったりしていそうな匂いがします。

それだけでも曲の何となくのイメージがテンポの指定がなくてもわかっちゃいますね。

じゃあもう少し詳しく見てみて、各声部(パート)の動きはどうなっているでしょう。

一つ目は下が動いたら次に上が、その次はまた下が、そして3段目では1拍ごとの追いかけっこになっています。

そして追いかけっこをしていない声部はリズムを出して伴奏をしているみたいですね。

では2つ目はどうなっていますか?

4つくらいのたくさんのパートが一緒に動いたり反対方向に行ったり途中から動き出したりと絡み合っています。

どうも追いかけっこではなく柔らかく絡みながらハーモニーが複雑になっていそう。

音符をひとつひとつ追ったり和声分析をしなくてもこれだけのことが楽譜から知れちゃうのですね。

では実際に聴いてどんな曲なのか楽譜を眺めて想像した雰囲気と合ってるかどうか確かめてみましょう。

一つめの楽譜
「追いかけっこ」
https://youtu.be/KWBK-B2oZBw

2つめの楽譜
「トロイメライ(夢)」
https://youtu.be/XU_ccvjxq6o

演奏はどちらもロシアのピアニストVladimir Horowitz氏です。

ホロヴィッツのピアノは音の粒が柔らかでキラキラしててやっぱり素敵ですねえ!

ロベルト・シューマン作曲の「子供の情景」からのご紹介でした。

一つ目はまさにタイトルも「鬼ごっこ」という見たまま追いかけっこの曲でしたね。

二つ目もフニャフニャした雰囲気そのままのやわらかな曲でした。

すでに知ってる名曲だけじゃなくて知らない曲の楽譜や新しい曲に初めて触れるときなんかにはこういう見方をしてみるのも面白いものですね。

「ハ音記号が苦手だからスコアはよくわからない・」

なんて毛嫌いしてしまうのはもったいないですよ!

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