アナリーゼ ソルフェージュ 練習

声に自信がなくても歌えます

前回の記事でダルクローズメソッドに基づいた番号唱のやり方とその効果についてご紹介しました。

有吉尚子です。こんにちは!

今回はその番号を各調スケールで歌うやり方をご紹介します。

楽器のコントロールに意識を取られないためと、半音や全音の正確な間隔を身につけるために、まずは楽器ではなく声でやってみることをオススメします。

人の声の音域で主音から主音まで各調で歌うのは、音域に限界があるので声楽家でないとなかなか難しいですね。

そこでダルクローズのリトミックではダルクローズ・スケールというものを使って声での番号唱音階をやります。

12345671と主音から順番に並べたとき、長音階だと3と4、7と1の間が半音であとは全音一つ分のインターバルになっていますね。

2016-09-07_18.07.11

改めてそれをまず頭においておきましょう。

ドが主音のときはわかりやすいので簡単に歌ってみてください。

それができたら、例えば主音をソにしてみましょう。

低いソからでも高いソからでも訓練を積んだ声楽家でない限り楽には歌えないと思います。

そこで。

ダルクローズ・スケールでは真ん中のドの音からスタートするんです。

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
歌うのはこの順番です。

主音のソが1番なので当てはまる番号は
4 5 6 7 1 2 3 4
となります。

3と4、7と1の間が半音になるためにはファに♯をつけますね。

2016-09-07_18.09.53

別の例で主音がシ♭になる場合は、主音のシ♭が1番なので
ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ド
2 3 4  5  6  7 1 2
となります。

何番と何番の間がどんなインターバルになっているかきちんと把握していないと歌えないと思います。

そして番号で音を考えるとその調性の中でのドミナントなのかサブドミナントなのか、なんていう機能がはっきり見えてくるはずです。

私のソルフェージュのレッスンではやりやすく面白くするために色んなメソッドのアイデアを使って実践的なことを行っているので、アマチュアの生徒さんでも初見で演奏しながらアナリーゼをとっても軽々とやってしまいます。

面白いなと思った方はぜひ取り入れてみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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