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ウィーンフィルの音を出すのは簡単

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ウィーンフィルの音を出すなんて簡単じゃない!そう思うかもしれませんね。

有吉尚子です。こんにちは!

最近では電子楽器の音や打ち込みのための音素材で生の楽器の音を録音したものも使われています。

その中のひとつに「ウィーンフィルの音」なんていうのがあるんですね。

一音一音ウィーンフィルの弦楽合奏の音をサンプリングして作られた音の素材です。

例えばこのサンプリングされた音で自作の曲をパソコンで鳴らしたら、それはウィーンフィルの演奏なのでしょうか。

もちろんそんなわけありません。

ウィーンフィルの楽団員がそれぞれ楽譜を読んでどう作品を表現したいか考えた結果の演奏ではないんですから。

「ウィーンフィルの音」なんていうと豪華な感じがするかもしれませんが、結局はサンプリングされたただの音の羅列なんですよね。

もちろん手軽に有名オーケストラの音が使えるのは便利なことであり、決して悪いことではありません。

でも「ウィーンフィルの音」と「ウィーンフィルの演奏」は全く別物なんですね。

そしてそれと同じことを生で演奏する人もやってしまってることがあるんですよ。

このフレーズではどんな音を出したいですか?と尋ねた時にどんなフレーズでも「キレイな音を出したいです」と答えてしまう場合。

そのフレーズがどんな場面でどんな役割りでどんな表情なのか一切無視して「キレイな音」だけを求めるなら、それこそ人間が生身で演奏するよりサンプリングして加工された音の方がキレイかもしれません。

わたしたちが生演奏を聴いて本当にキレイだなと感動するとき、どんな前後の繋がりで奏者が何を伝えたいかがよく見えるときなのではないでしょうか。

たくさん練習して良い音が出せるようになるのは良いことですが、ただ一音極上の音が出せたからってそれだけでは音楽にはなりません。

何のためにどんな音が出したいか、安易に「キレイな音」に逃げずに考えていきたいことですね。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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