アナリーゼ 思考と心 練習 音楽理論

初心者より経験者の方がわかってないこと

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「楽典、昔ちょっとやったからどんなものかは知ってる」

そんな風に言ってしまう人ってせっかくやったはずの理論が演奏に全く結びついてないことがとても多いのです。

やったはずならわかってるでしょ、と思うかもしれませんがそうでもないのが不思議なところ。

でもこれって実は結構あるあるだったりするのです。

なぜそんなことが起こるかと言うと楽典の問題をただパズルのように解いて行っただけだから。

特に実生活に結びつけることのないゲームのような感覚でしょうか。

演奏に関係のないパズル感覚では音階や音度にどんな意味があって演奏するときに何を心がけたいのかなんてことはわかるはずがありませんよね。

だから「ここが減七の和音なのはわかる。でもだから何なのかわからない」なんてことが起きるのです。

減七の和音だってわかったなら着地点はフレーズの中のどこでどんな風に着地するのか、ゴールへ向かうときのニュアンスやテンポの揺らし方や音色などどう演奏するのかを考えられます。

そこに結び付けられないなら減七だとわかること自体には何の意味もないのですね。

書いてある文字がAなのかBなのかそれともCなのかわかっても、それだけで英語の本が読めるわけがありません。

ストーリーを理解するにはまずは単語や文法を知らなくては。

初心者はその単語や文法の部分がわからなくて音楽のストーリーが読み取れていないことにはすぐに気がつくことができます。

でもベテランになればなるほど昔ちょっとかじった程度のことにあぐらをかいて全てわかったような気分になってしまいがち。

わかっていないことをわかっていると思い込んでいたら改めて学ぶことなんてできるわけがありませんよね。

だから全然やったことがない人より「ちょっとやったことある」なんてパターンが一番わかってないことに気がつかなくて危険なのです。

何事もそうですがただ年数を重ねただけで身につくことなんてそんなになく時間をかけて適切な学びをするから「長年の経験」が意味のあるものになるのですね。

せっかく時間を積み重ねるのなら意味のある積み重ね方をしていきたいものですね。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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