楽器練習効率化ガイドブック

ここぞ!という大事な場面で
「何かしなきゃ!」
「ちゃんとやらなきゃ!」
なんて思ってついつい身体を
こわばらせてることって
ありませんか?

有吉尚子です。こんにちは!

演奏中に張り切ってつい
やってしまいがちなことの代表が
ブレスのときのムダな頑張り。

ブレスのために
お腹付近で何か頑張るのは
結局要らない力みを生むだけで
ブレスの邪魔にしかならない、
ということは何度か
お伝えしてる通りです。

そして吹き込む時も
お腹をカチカチに固めてしまったら
必要な繊細なコントロールが
できなくなってしまうんです。

お腹はいつも柔らかく、
発音や音色の操作のために
繊細なコントロールをする
余地を持っておく必要があります。

固まってしまっていたら
大雑把な動きしか起こせません
からね。

わたしも以前はその要らないことを
色々やっていましたが、
多くの人がついお腹を固めて
頑張ってしまうのは
なぜなんでしょうか。

そのよくある理由が
「頑張ってる感じがするから」
というもの。

人間の身体には働いていることを
感じられる筋肉とそうでない筋肉が
あるそうです。

心臓の筋肉なんて毎瞬毎瞬
頑張ってる感じがしていたら
疲れてしまいますもんね。

具体的には身体の表面の
浅いところにある筋肉は、
比較的何か動いてるとか働いている
感覚を感じられやすいそうです。

反対に深いところにある筋肉は
すごく働いていても、
それを感覚として知ることは
ほとんどできないんだとか。

なぜでしょうね?

わかりませんが生命体として
外部からの刺激に
気がつくためかもしれないし、
内臓などの動きに
いちいち気がついていたら
脳がパニックになるのかも
しれません。

それはともかく。

あまりがんばってる感覚が
ないからと言って、
必要な筋肉が働いていないとは
限らないということです。

だって深層にある効率的に息を
吹き込むための筋肉は
ちゃんと働いていたとしても
それを感じられるわけでは
ないのですから。

疲れないから頑張りが足りないか
というとそういうものでは
ないんですね。

だけど筋肉が疲れると
がんばったことが自分にとって
わかりやすくなります。

とはいえ本当に必要なことを
がんばったのかどうかは別問題。

もしかしたら
演奏には必要ないことを頑張って
疲れてしまっただけ
かもしれません。

息を吐くために頑張れる筋肉の
ほとんどはあまり動きを
感じられないそうです。

さらに
腹直筋という一番表面にあって、
深層の筋肉を邪魔しないため
最後に働いて欲しい筋肉が、
一番がんばってる感を
感じられるそう。

がんばってる感を得られるからって
まずこの腹直筋を固めてしまうと…
他の動きが不自由になって
困りますね。

がんばってる感を得たいのではなく
音楽のために効率的に
吹き込みたいわけですから。

では何を判断基準にしたらいいか
というともちろん出ている音です。

頑張ってる感じのする筋肉で
要らない力みをしていると、
鳴りが悪くなり音質も固く鋭く
なりがちです。

そういう音を出したい場面では
もちろんそれをするのは
テクニックのひとつですが、
無意識に常に必要なこと
ではありません。

また、本当にやりたいことが
効率的にできているとき、
「何もしていない感じがする」
とはよくいわれます。

筋肉が疲れたかどうかより
出た音がどうなってるか、
ということで判断したいですね。

音楽をするという目的のために
筋肉を働かせるのに、
筋肉を働かせることで
音楽を邪魔してしまっては
本末転倒ですからね。

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