見ていてビックリするようなテクニックを持っていたり、驚くような表現をしていたり、そんな人に出会ったことはありますか?
有吉尚子です。こんにちは!
もしかしたら生ではなくCDや動画で目にした演奏に憧れを感じたりなんてこともあるかもしれませんね。
そういう信じられないような素晴らしい演奏をする人に憧れて同じようにやりたいと思った時、どういうやり方で近付こうとしているでしょうか。
色々ある中でもありがちなのがすごい人の見た目を真似ること。
とっても楽々と軽やかに難しいことをやってのけているのを目の当たりにしたら「本当は意外に簡単なのかも?」なんて気持ちになりますよね。
そして自分も楽々と軽やかな気分で演奏してみると全くできない。
やっぱり才能がそれまでの努力が自分とは違うし当たり前だよね、なんて感じてしまいませんか?
これって実は一番違うのは才能でも努力でもなく演奏してるときに考えてることかもしれませんよ。
微細なレベルで「ここはこうしたい!」という表現欲求を持って演奏をしている人と、「あの人みたいに軽々と」なんて思って演奏している人、見ているものが全く違います。
軽々と感じさせるように細部を念入りに作りこむのは、軽くやるのとは違いますから同じ結果になるわけないですよね。
練習段階で目指すゴールも緻密に作り上げる自分の表現とすごい誰かみたいな演奏では練習の進み方も密度も全く違ってくるのは明らか。
目標としてる人がいるならその人のやったことの結果を追いかけるよりも、その人が何を目指して何を見ているのか知ることの方が参考になるかもしれませんよ。