有吉尚子です。こんにちは!
今回から作曲家や演奏家についても、少しずつご紹介しようと思います。
よくある楽曲紹介やウィキペディアなどにすでに載ってるようなことは別に読みたくないでしょうから、ちょっと面白い小話的なことを書いていこうと思います。
今回はウェーバーについて。
C.M.v .ウェーバーはモーツァルトやベートーベンなど古典派の人たちよりも少しだけ後の時代に活躍し、ロマン派に片足を突っ込んだ作曲家です。
オペラ「魔弾の射手」がよく知られていますね。
わたしはウェーバーについては修士論文で取り上げたので色々説明したいところですが、わかりきってることを書いても意味がありませんね。
あまり知られていないエピソードといえば指揮についてでしょうか。
現在のようにオーケストラを指揮する専門の指揮者というのを初めて置いた演奏会をしたのは、なんとこのウェーバーだと言われています。
それまではコンサートマスターやチェンバロなど鍵盤奏者が要所要所で合図を出して合奏をまとめていました。
ウェーバーはオーケストラの楽器も人数も増やしたし、演奏作品もそれまでのものより複雑に入り組んだものを書いたので、コンサートマスターが指揮者を兼任するのでは大変すぎるし、楽団員にもいまいちわかりにくくなったのです。
そこで楽曲演奏を兼ねない専業の指揮者というものを登場させます。
当時はウェーバー自身が指揮を振ったそうで、彼は作曲家でありピアニストであり指揮者でもあったのです。
すごいですねえ。
それまでは杖のようなもので床をドンドン叩いたりバイオリンの弓を振ったり木の枝を振ったりという指揮はありましたが、指揮棒を使い始めたのもウェーバーの時代からです。
そんなウェーバーにはクラリネット奏者の友達がいたのです。
それが当時の超絶スーパークラリネッティストだったハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンです。
ベールマンのために書かれたたくさんのクラリネットのための作品が現在でも演奏されています。
今度はベールマンについて書いていきますね。
お楽しみに!