ソルフェージュ トリビア知識 練習 身体の仕組み

一番良いリードで選んじゃダメ

マウスピースやリガチャーなど楽器の仕掛け(セッティング)ってどれくらいの頻度で変えますか?

どれくらい吹くかにも予算にも近くに楽器屋さんがあるかどうかにも左右されるものですが、仕掛けはできれば定期的に買い替える方がおすすめなのです。

というのは、消耗品であるパーツは日々変化して劣化し続けているものだから。

そして毎日会う人の髪がいつ伸びたのかわからないように、日々気付かないくらいの変化だと自分が順応していってしまい劣化に気が付かないから。

マウスピースやリガチャーって毎日吹いたら3ヶ月くらいでもう全く変わってしまうものなのですよね。

そして気が付かないうちにそれに慣れ順応していき、劣化した仕掛けを吹くための奏法になっていってしまいます。

劣化に合わせて奏法を変えて自分の身体に負荷をかけていたり感覚が淀んでいくのを防ぐ意味でも定期的に仕掛けを変えていくのは大切だと思うのです。

また仕掛けを新しくするときはできるだけ今まで使っていた古いものに似ていないのを選ぶのがおすすめ。

吹きやすいのとか音の好みはもちろんあるでしょうが、そういうことではなく古い仕掛けで育てたリードは切ったり削ったりしていなくてもそれに合うようにいつの間にか調整されてしまっています。

そのリードで選んだ新しい仕掛けが古いものに似ているのはごく自然なこと。

古い仕掛けのときに一番良いと感じるリードはもっと良い新しいセッティングには合わないかもしれないのです。

ということは古い仕掛けで一番良いと感じるリードを使ってマウスピースやらを選定するのはトンチンカンだということ。

選ぶときの手順やコツの他にそんなことも選定のときには知っておきたいですよね。

仕掛けを選ぶときに客観的に聴いてアドバイスが欲しかったりお手伝いしてほしいという場合はわたしもたまには試奏会をすることもありますがまずは習っている先生に相談してみると良いですよ。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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