「脱力ってどこの力を抜くの?」
そんな疑問を持っていたという方にお話をうかがいました。
有吉尚子です。こんにちは!
アレクサンダーテクニークに限らず巷で言われる良い奏法のポイントに脱力というワードがよく登場するのですよね。
「力を抜いて」というのは一体どこの力を抜くのかそしてそもそも力を抜くってどういうことなのか、それがあやふやなまま脱力奏法を目指してみても理想的な音や吹奏感はなかなか得られません。
なのでわたしはこの脱力というワードはくせ者だと思っています。
演奏するにはやはりそれなりに結構な体力や筋力が必要です。
ゆるゆるダルダルの状態では楽器演奏はできませんもんね。
そしてそもそもやりたい音楽に適切なだけの力を使っていれば、わざわざそれ以上の力をかけてからそれを辞めるという二度手間をせずに済むのではないでしょうか。
なぜ「力を抜かなければ」という発想が出てくるかというと無駄なことをしているからです。
最初から無駄なことはせず必要なことだけしていたらそもそも脱力を目指す必要はないと思うのです。
そんなこと言っても力入るもん・・という方も大丈夫です!
今ついつい力を使いすぎた演奏の仕方をしている人でも脱力ではなく必要な分だけ筋力を使って音を出す、というのはできるのですよ。
脱力の前にやりたい演奏のために力をどれくらい使う必要があるのか知るのは大切なことですね。
ぜひ一緒にやっていきましょう!