有吉尚子です。こんにちは!
調号と調性の覚え方、調号の個数だけでなくどの音に何の調号がつくのかわかりやすい方法もあるのです。
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シャープ系なら音階の4番目の音にシャープがつくとその音の半音上が主音の調になるのですね。
つまりC-durで4番目の音であるFにシャープがついたらFisで、それが導音になって半音上のGが主音のG-durになるわけです。
G-durに一個シャープが増えるならG-durの主音から4番目の音はCなのでそれにシャープがついてCisが導音になる調、つまりD-durになるのですね。
要するに前の調の4番が一個シャープの増えた調の7番になるという仕掛け。
わかりやすいですね!
フラット系はその反対で前の調の7番がフラットのひとつ増えた調の4番になっちゃいます。
C-durなら7番目であるHの音にフラットがついてBになって、それが4番目の音である調F-durになるのです。
この4番は「下行導音」といって、解決したい盛り上がりの和音で使われることが多いんですが、それは3番の音に解決したいエネルギーを持っているのですね。
C-durの属七でファがミに解決するという規則があるんですが、まさにそのことです。
導音は普通は半音上の主音に解決しますよね。
これ、普段省略されていますが本当は上行導音っていうのです。
という和声学のお話は置いといて、つまりフラットが一つ増えるなら7番だった音にフラットが付いてそれが4番である調になるというわけです。
この理屈がわかっていたら転調した時やオシャレ和音が出てきた時に音やフレーズがどこへ向かいたいか一目瞭然なのですね!
文字にするとややこしいようですが実際に聴いてみるとそんな理屈は当たり前な気がするくらい納得出来るんですよ。
楽典講座では音を出してどんな雰囲気の変化があるのか確認しながら進むのでソルフェージュのトレーニングも兼ねつつスキルアップしちゃっています。
音楽理論は演奏や鑑賞のためのものですからぜひ音を聴きつつ試してみてくださいね!