アナリーゼ 音楽理論

どこに調号が付くか覚えなくてもわかる方法

有吉尚子です。こんにちは!

調号と調性の覚え方、調号の個数だけでなくどの音に何の調号がつくのかわかりやすい方法もあるのです。

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シャープ系なら音階の4番目の音にシャープがつくとその音の半音上が主音の調になるのですね。

つまりC-durで4番目の音であるFにシャープがついたらFisで、それが導音になって半音上のGが主音のG-durになるわけです。

G-durに一個シャープが増えるならG-durの主音から4番目の音はCなのでそれにシャープがついてCisが導音になる調、つまりD-durになるのですね。

要するに前の調の4番が一個シャープの増えた調の7番になるという仕掛け。

わかりやすいですね!

フラット系はその反対で前の調の7番がフラットのひとつ増えた調の4番になっちゃいます。

C-durなら7番目であるHの音にフラットがついてBになって、それが4番目の音である調F-durになるのです。

この4番は「下行導音」といって、解決したい盛り上がりの和音で使われることが多いんですが、それは3番の音に解決したいエネルギーを持っているのですね。

C-durの属七でファがミに解決するという規則があるんですが、まさにそのことです。

導音は普通は半音上の主音に解決しますよね。

これ、普段省略されていますが本当は上行導音っていうのです。

という和声学のお話は置いといて、つまりフラットが一つ増えるなら7番だった音にフラットが付いてそれが4番である調になるというわけです。

この理屈がわかっていたら転調した時やオシャレ和音が出てきた時に音やフレーズがどこへ向かいたいか一目瞭然なのですね!

文字にするとややこしいようですが実際に聴いてみるとそんな理屈は当たり前な気がするくらい納得出来るんですよ。

楽典講座では音を出してどんな雰囲気の変化があるのか確認しながら進むのでソルフェージュのトレーニングも兼ねつつスキルアップしちゃっています。

音楽理論は演奏や鑑賞のためのものですからぜひ音を聴きつつ試してみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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