コンサート後にお客さんから「良かったよ」「楽しかったよ」という声を貰ったことはありますか?
一度もない!という方はきっといないでしょう。
ではそれをどういう意味だと思いましたか?
よくわかんないからとりあえず褒めておこうということかな?
下手くそと思ったけど気を使ってくれてるのかな?
社交辞令の挨拶でしょ。
せっかくの感想をそんな風に受け止めてはいなかったでしょうか。
お客さんとして聴きに来てくれて感想までくれるってことは少なくとも好意的に聴いてくれたってことですよね。
「良かった」の中からどうにかこうにか否定的なものを嗅ぎ取ろうと心のなかでほじくり返しては自分も面白くありませんし、せっかく良かったと言ってくれる相手に対しても失礼ですね。
ためしに一度「良かった」はそのままの意味で良かったんだな、と受け止めてみたらどんな気持ちになりますか?
心が柔らかくあたたかくなりませんか?
呼吸が軽やかになりませんか?
その柔らかさやあたたかみは、次に演奏をするための心の栄養になるんです。
自分がやったことに対して喜んでくれた人がいるというのは励みになりますもんね。
その栄養を丸めてゴミ箱に投げ捨てるのが「良かった」の裏を読もうとすることです。
どうせなら受け取ればいいのにもったいないですね。
言われた通りに受け取ってみる、一度やってみる価値はあると思いますよ!