楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp.128の例題3から見ていきましょう。
この問題は転調していますね。
途端に不安になりましたか?
転調は別に怖くありませんから大丈夫ですよ!(笑)
「この音があったら多分この調だな」という裏ワザ的な見方もあるのでぜひ知っておきましょう!
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楽典―理論と実習
石桁 真礼生 , 末吉 保雄 , 丸田 昭三 , 飯田 隆 , 金光 威和雄 , 飯沼 信義 (共著)
さて、この例題も本の中ですでに丁寧に解説がされているので、それをまずは読みましょう。
その後で簡単に別の方法でも分析してみましょう。
色んな見方が出来ると実際の曲を読むときに便利です。
まずどの辺りで転調しているか何となく知っておくために全体を眺めます。
前半はシャープ系の雰囲気ですが、後半はフラットが出てきています。
わかりやすいですね。
それがわかったらまず前半の調を調べましょう。
シャープの付く順番はファドソレラミシです。
そしてファとドはシャープですがソは何も付かない音が跳躍していて音階本来の音のようです。
ラもシャープが出てきていますが何も付かないラもあってそちらが跳躍していますからこれはただの飾りのシャープでしょう。
ということはD-durかh-mollです。
そして短調の場合の導音のラは特に半音上げられていないのでD-durですね。
次に後半はフラットに中にシャープの付いたファが跳躍しながら混ざっていますね。
フラットの中に混ざったシャープは大抵短調の導音なので、これを見ただけでg-mollではないかという予測が出来ます。
それを裏付けるように跳躍したシとミにフラットが付いているので予測通りだということがわかります。
この例題の答えはD-durからg-mollへの転調ですね。
数をこなしていくほどスピードも精度も上がっていきますからぜひ色んな楽譜で調を見てみて下さいね!