すごくがんばって練習したとき、疲れるのとは別に痛みが出ることもときにはあったりもしますよね。
そんなとき、「まだまだ努力が足りないんだ」「自分の弱さだから克服しなきゃ」なんて思ってはいないでしょうか。
もし速いパッセージとかスケールを一気に練習しすぎて指が痛くなったり思い通りの動きをしなくなったらそれはケガです。
気合いが足りないとか心の弱さがどうだとか気のせいとかではありませんから、まずは休みましょう。
もし無理にやり続けてそれを悪化させてしまったらジストニアや腱鞘炎など治すのに時間のかかる怪我やトラブルを引き起こしてしまいますよ。
そうなったらちょっと疲れたから一晩寝て回復を待つ、なんていうよりもっと長期間の根気強い治療が必要になるし、悪くすると演奏を続けられなくなってしまうことだってあります。
こわいですね。
マラソンなど運動する場合なんかもそうですよね。
昨日まで体操もしなかった人が突然42.195キロも走ったりしたら間違いなくどこかにケガをします。
楽器の練習も同じこと。
訓練のために一度にかけられる負荷というのは無限じゃありません。
こういうのは気合いで乗り切れるなんてものではなく休息で回復させるべきものなので、気力に頼った更なる酷使で致命的なケガに発展させることはやめたいところですね。
必要なときにきちんと休むのはサボっているわけではなくて上達のための建設的でとても有効な手段ですからね。