有吉尚子です。こんにちは!
楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp.119の「調の判定」から行きましょう。
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まず最初に書いてあるのは調号が変わっていなくても臨時記号で転調が書かれることもありますよってことですね。
p.120のはじめのa,b,cは調を判断するためにぜひ前提として知っておきたいことが挙げられています。
a.はシャープやフラットが付いても付かなくても、音階にある音と飾りで上げ下げされた音を区別できることが必要ってことです。
b.は楽器無しで音がイメージできるソルフェージュ力を付けましょう!ってこと。
c.は見たまま、和音の組み合わせの規則を知りましょうってことです。
その後は音階にある音なのか飾りで上げ下げされた音なのかを区別する時の判断基準がいくつか並べられています。
解説が丁寧で親切な本ですね。
1)にある跳躍進行というのはつまり離れた音ってことです。
具体的には増2度以上離れた音のことですね。
ただし短調の6番目から7番目の音に行くときは和声的短音階なら増2度離れます。
だからそれだけは例外なんですね。
2)は3)と4)を踏まえてのことなんですが、飾りで半音下げられたらその次はさらに下っていくし、飾りで半音上げられた音はその次はさらに上がっていくもの
なので、上りも下りも変わらなければ音階に本来ある音なんだと判断できるということ。
次のページに進んでp.122の5)は短調の7番目の音(導音)は主音まで半音の関係になるよう臨時記号が付けられているのが音階本来の音として扱われます。
なのでそれが導音として半音上げられていなければ臨時に飾りで半音下った音ということになるんです。
だから上行したり跳躍したりはできないってことなんですね。
6)からの例外についてはまた次の機会に触れていきます。
実際自分で読んでみるほど難しそうだとか苦手だとかの抵抗感は減っていくのでぜひ何度か繰り返し読み返してみてくださいね!