学生のときにやっていた楽器を社会人になってから再開する。
子育てで離れていた楽団に落ち着いたから復帰する。
そんな長いブランク明けで久しぶりに演奏するようなときに、昔の感覚を取り戻そうとしてはいないでしょうか。
上手くいっていたあの時の状態を再現したいと思うのは自然なこと、わたしもよくわかります。
でも。
ブランクが1ヶ月でも30年でも「あの時」と今では身体の状態も経験も体力も知識も練習にかけられる時間やお金も、何もかもが違うでしょう。
人の身体は変わり続けるし、演奏から離れている間にも聴いた音楽や触れた芸術やその他人生の大切な出来事など経験は積み重ね続けられます。
特定の上手くいったときと同じ状態を再現するというのは不可能だし無意味なのですね。
その代わりに
今の自分の理想の音は?
これからの目標やゴールは?
そのために時間や体力やお金はどれくらい音楽に使える?
そういうことを含めて考え何を目指してどんな風に吹くのか新しく見つけ直すのはどうでしょうか。
実はそれが上手くいっていた「あの時」よりも今のあなたにとってしっくりくるより良い状態を作っていくチャンスなのかもしれませんよ。